瞬く間に「米中逆転」か。激変する「科学技術の地政学」
2025年7月号 BUSINESS [中国は「自立自強」]
米国の名門ハーバード大学に対するトランプ政権による攻撃は留まるところを知らない。25億ドルに上る補助金のカット、非課税特権の剥奪に加えて、6月4日にはトランプ大統領がハーバード大学への新規外国人留学生の入国を一時的に停止する布告に署名した。大学側は直ちに布告の差し止めを申し立て、マサチューセッツ州連邦裁判所は布告の一時停止を命ずる決定を下したが、トランプ政権は在籍中の留学生ビザ取り消しも視野に入れている。ハーバード大学は見せしめに過ぎない。トランプ政権の狙いは全米の大学をトランプ色に染めあげることである。事実、リンダ・マクマホン教育長官は5月28日、CNBCとのインタビューで「大学が政権と歩調を合わせる限り、研究を続けることができる」と語った。「歩調を合わせない」大学は容赦なく標的となる。矛先が向かうのは中国人留学生である。マルコ・ルビオ国務長官 ………
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